公立の中学生に高校数学の先取りは必要か

query_builder 2021/04/13
ブログ
生徒

現役で難関大学に合格するためには、中高生の6年間でどのように勉強を進めるのがよいのでしょうか。

稲荷塾には小5から高3まで幅広い学年の生徒が通っていて、公立・私立どちらの生徒もいますので、1人1人の生徒を算数から高校数学まで長い期間にわたって指導してきた中で分かったことをお伝えしたいと思います。


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東大・京大や国立大医学部を目指すのに高校数学の先取りは必要か

公立の中学生あるいは小学生の子どもをもつ家庭で大学受験対策として先取り学習を考えている場合は以下のようなことが気になっているのではないでしょうか。


  • 中高一貫校では中3から高校数学に入るのに対して、公立中学校の生徒は高校進学後に高校数学が始まる
  • 中学受験をしたがどうかで中1時点の学力に大きな違いがある


さらに、次のような事実もあります。


  • 高校数学の教科書の内容は中学数学の約5倍の量がある


そうすると、中学受験をしないのであれば、少しでも早く大学受験の準備を始めないと中高一貫校の生徒と競うことすらできないような気がしてきます。

しかし、そもそも高校入学前に高校数学を先取りすることは本当に必要なのでしょうか。

結論からいうと、高校数学の先取りは必ずしも必要というわけではありません

その理由として次の2つが挙げられます。


  • 中高一貫校の生徒は中学受験のときの勉強に対するモチベーションを中学入学後に保つことができない
  • 現役で東大に合格する生徒でも中学生の段階では高校数学を理解できないことがある
うさぎとかめ

1つ目はなんとなく想像できるのではないでしょうか。

小学校を卒業したばかりの生徒にとって大学受験はずっと先のことであり、希望した中学校での楽しい学校生活が始まってから中学受験のときと同じように勉強する生徒はほとんどいません。

そして、大学受験を意識して勉強に取り組み始めるのは高2の夏から秋頃が一般的です。

それに対して、公立中学校の生徒は大学受験を意識して高校を選び、中3では受験勉強をし、受かったらそのままの勢いで大学合格を目指します。

結局、高3生になったときには中学受験と高校受験でどちらが有利ともいえない状況になるのです。


しかし、上に挙げた理由の2つ目が衝撃的です。

これは今年(2021年)、東大に現役で合格した稲荷塾生の例ですが、中学生で数ⅠAのクラスに入ったときには授業についていけなくなり、高校入学後に改めて数ⅠAから勉強を始めています。

気になる方は合格体験記を読んでみてください。→合格体験記はこちら


このような例は他にもあり、1つ下の学年にも、高校入学後に一気に伸びた生徒がいます。

しかも、驚くことに、受験直前期に高2生・高3生が同じ演習問題に取り組んだときには、この生徒(高2)が東大に合格した生徒(高3)とトップを競っていました。

中学生のときには高校数学が全く飲み込めなかったのに、です。


では、中学生には高校数学が理解できないのかというと、そうとも限りません。

稲荷塾の中で特に早く進めている生徒は、小5の後半から高校数学のテキストをスタートし、1年半で高校の全範囲を終わらせてしまいました。

中1になった今は阪大・神大レベルの入試問題を解くクラスにいますが、高校生に混じって何の問題もなく授業を受けています。

これは極端な例ですが、中1で中学数学を終えて、中2から高校数学に入る進度でスムーズに進められる生徒は珍しくありません。

差

結局、高校数学の抽象的な内容を理解できるようになるタイミングには個人差があり、大学受験時に数学が得意科目で、志望校を自由に選べるような上位層の生徒であっても、このタイミングが早いとは限らないということが分かります。

そして、気持ちよく勉強するためにも、自分に合った進め方を考えることが重要になります。


以上の内容を踏まえて、公立中学校の生徒が高校数学を先取りすることは必ずしも必要とはいえないと主張しているわけですが、それでも先取り学習をしたいという方もいるでしょう。

たとえば


  • 学校での勉強が簡単すぎて物足りない
  • もっと先の学年の内容を学んでみたい
  • 自分に合うか分からないことを理解した上で難しいことにチャレンジしたい


というような場合です。

そのような方のために、次の記事では、公立中学校の生徒が稲荷塾でどのように高校数学の学習を進めているのかを紹介したいと思います。高校受験の勉強とどのように両立させるのか、よければ参考にしてみてください。

また、2021年度からはオンライン講座(通信教育)を始めましたので、京都にある稲荷塾の教室に通うことはできないけど同じ教材・方法で勉強を進めてみたいという方は、このサービスの利用をおすすめします。

ちなみに、高校数学を始める前にその基礎となる中学数学をしっかり理解している必要があります。その方法についても気になる方は下のリンクからチェックしてみてください。稲荷塾で販売している『独習中学数学』と市販の問題集を使用すれば、独学でも効率よく中学数学をマスターすることが可能です。

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