Concept

稲荷塾通信講座の受講例

稲荷塾の通信講座を受講すると具体的にどのように勉強を進めることができるのか、よくある受講例を紹介します。
各講座は1年中いつからでも講座の最初から開始できるので、下の受講例をもとに自分の都合に合わせた受講方法を検討してみてください。

[高校受験あり] 高校1年生

 高校入学後に高校数学を学び始める場合、なるべく早く数ⅢCまでの学習を終えて大学入試のための演習を始められるのが理想的です。
 稲荷塾の通信講座では、期限通りに課題を進めると「数ⅠA」「数ⅡB」「数ⅢC」を5カ月ずつで学ぶことができ、下の図のようになります。自由に受講ペースを上げることもできるので、理解度に合わせて高校課程の学習期間をさらに短縮することも可能です。
 各講座には次の講座への進級基準を設けており、たとえば数ⅠAであれば全統高1模試で偏差値70程度が基準の目安です。基準をクリアしながら進めると演習に取り組む準備が整うようになっています。
 高校課程を一通り学び終えたら、「演習1」で阪大などの難関国公立大学レベルの演習、「演習2」で東大・京大レベルの演習を行い、実力を十分に発揮できる状態で受験当日を迎えることができます。

[中高一貫校] 中学3年生

 中高一貫校(※難関大学進学を目指す標準的な学校の場合)で高校数学の授業が始まると同時に稲荷塾の通信講座を始めると、順調に学習が進めば高1の途中で高校課程の学習を終えることができます。そうすると、数学の演習に余裕ができるだけでなく、英語や理科などの他教科の勉強にも多くの時間をかけられるようになります。
 また、「数ⅠA」「数ⅡB」「数ⅢC」の講座は同じ講座を2回まで受講できます。例えば、数ⅡBの理解が不十分で2回受講することになった場合、それでも数ⅡBの学習にかかる期間は最長約1年間で、高い割合で偏差値70程度まで理解度を上げることができます。
 受講方法の自由度が高いので、自分の理解度や目標に合わせて最適なペースで学習を進めることができます。

[公立・私立] 中学2年生

 中2から「数ⅠA」の講座を受講する場合、1回の受講で十分な理解度(※全統高1模試で偏差値70程度)に到達することは少なく、多くの受講生が2回目の受講で数ⅡBに進める基準に到達します。それでも、中2の1年間の間に数ⅠAを高い基準でマスターしたことになります。
 その後、高校受験がある場合は他教科も含めた受験勉強をするのが一般的です。この場合、数ⅠAをマスターしていることで数学の高校入試問題が簡単に感じられ、高校入学後に数ⅡBの学習から始められるというメリットがあります。
 高校受験がない場合はそのまま数ⅡBの学習を始め、自分の興味や適性に合わせて自由に勉強を進めることができます。

数学が好きな生徒や高いレベルを目指したい生徒のための通信制講座

稲荷塾では20年以上の期間にわたって東大・京大や医学部を目指す生徒への数学の指導を続けてきました。その中で得たノウハウをより多くの生徒が活用できるようにと開始したのが稲荷塾通信講座です。数学が好き、あるいは得意な生徒、最難関大学に本気で挑戦したい生徒、数学だけが苦手で克服したいという意欲的な生徒が、学校の進度に縛られずに自由に、そして深く学べるようサポートします。

高校課程を初めて学ぶ方のための講座・入試問題演習のための講座

稲荷塾通信講座は大きく
① 数ⅠAから数ⅢCまでを初めて学ぶ方のための講座
② 高校課程を終え、入試問題レベルの演習をするための講座
の2種類に分かれています。

高校課程の学習が終わっていない場合は、①の中の「数ⅠA」「数ⅡB」「数ⅢC」講座を受講してから②に進みます。
数ⅢC(文系の場合は数ⅡB)までの学習が終わっている場合は、②の中で適切なレベルの講座を受講します。

学年に関係なく受講する講座を選択でき、自分のペースで次の講座に進んでいくことができます。(各講座の学習期限より遅いペースで学習することはできません。)

稲荷塾通信講座での数ⅠA・数ⅡB・数ⅢCの学び方

数ⅠA・数ⅡB・数ⅢCの学習は、
① 新しい学習内容を理解する
② 理解したことを使えるようにする
の2ステップで進めます。

①参考書『最短でマスターする 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C』(教学社)と稲荷塾のオリジナルテキストを使用して学習内容を理解します。
学習時間の目安は1週間あたり3時間程度です。
※オリジナルテキストは受講開始時に郵送します。

②受講生用のwebページで小テストを受け、演習問題に取り組みます。
小テストは紙に書いた答案を写真に撮って提出し、当日に返却されます。(21時以降および休日は翌営業日に返却)

生徒が自分で問題を解けるようになることが反転授業の目標

通塾生向けの数ⅠA・ⅡB・Ⅲのクラスは反転授業形式で行っており、通信講座でも同じ形式で進められるシステムを作りました。新しい範囲を学ぶときは、講義動画を見るのではなく、参考書を読んで自分で学びます。ところで、稲荷塾では「わかりやすい授業」は目指していません。それは、わかりやすい授業をしても意味がないことを知っているからです。もちろん「わかりにくい授業」よりはマシですが、難しい内容を先生がわかりやすく解説して納得するという授業では問題が解けるようになっていきません。
重要なのは、生徒が「できない」ことに気づくタイミングを多く作ることです。そうすると、どうすればできるようになるのか、何がわからないのか、と生徒自ら考え始めます。この状況を作ることが稲荷塾の反転授業の目的です。

受験生にできる方法で東大・京大の問題が解けるように指導します

高校課程を一通り学び終えた後の演習は2段階に分けて行います。第一段階では入試の標準問題を解くための基礎知識と技術を身につけ、第二段階では東大・京大の問題の読み解き方を学びます。
ところで、解けなかった問題の解答を見ると理解できるのに自力ではなかなか解けるようにならないと感じることはありませんか。問題集の模範解答や予備校での刺激的な授業で教わる解答は、東大・京大志望の一般的な受験生よりもはるかに知識がある講師が作ったもので、受験生がいきなりその解答にたどり着くことは簡単ではありません。そうではなく、受験生が使える知識で問題を解く方法を教えるのが稲荷塾の特徴です。
このように2つの段階に分けて演習を行うことで、東大・京大の難しい問題が着実に解けるようになっていきます。

授業で使用しながら教材の改良を続けられるのは個人塾ならではの強み

稲荷塾の講座で使用するテキストやプリントはすべて手作りです。理解しやすく、無駄なく数学の本質を学べるような教育を行うためには、扱う問題のレベルや量、出題の順番などを丁寧に調整する必要があり、この作業は教室での授業で生徒の反応を確認しながら何年もかけて行います。また、講座で使用する教材には参考書『最短でマスターする 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C』(教学社)もあります。各単元の新しい内容を学ぶときには、この参考書を生徒自身が読んで学ぶことで効率のよい学習を実現しています。
中学数学についても同じ形式でまとめた参考書『最速最深中学数学』があり、新しい中学数学の学び方を提案しています。