稲荷塾の教材

よりよい授業のために今でも改良が続く稲荷塾の教材

稲荷塾は個人塾として20年以上運営してきましたが、特にこだわっていることの1つに教材づくりがあります。理想的な授業をするためにはそれに適したテキストやプリントを自分で作る必要があり、これは一度作れば終わりというものではありません。常によりよい指導を追求して授業の改善を続けるのに合わせて、そこで使用する教材も修正し続けています。

高校数学の参考書『最短でマスターする 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C』

代表の著書に『最短でマスターする 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C』(教学社)があります。これは高校課程の全範囲を1冊で解説した参考書で、以前の講義形式の授業で話していたことを整理してまとめたものなので、一人でも学習しやすい内容です。項目ごとに①説明、②例題を通しての説明、③演習問題、の3ステップでテンポよく進み、演習問題を自分で解きながら読み進めると高校数学の基礎が出来上がっていきます。
稲荷塾の反転授業では、この参考書を予習用教材として使用しています。各回の授業で習う内容をまずは一通り参考書で学びますが、重要なポイントは参考書にまとまっているのでノートを取る必要はありません。その後、テキストの問題を解くところまでが予習ですが、すらすらと解ける生徒はまれで、多くの生徒は何度も参考書を振り返りながら理解を深めていきます。講義動画を見るのと違って気になる部分だけを好きなだけ確認でき、効率よく勉強することが可能です。

※『最短でマスターする 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C』は2015年に出版された『稲荷の独習数学』の改定版です。

生徒の反応を見ながら何年もかけて作成したこだわりのテキスト

稲荷塾の各クラスで使用するテキストはすべてオリジナルで作成しています。ところで、良いテキストというのはどのようにして作られるのでしょうか。テキストを作るには、各単元の内容をどういう順序でどのように教えれば生徒に上手く伝わるかをよく知っていなければならず、良い授業をしようと試行錯誤した経験が必要です。さらに、作ったテキストで実際に授業をし、生徒の反応を見て初めて、そのテキストが本当に使いやすいものかが分かります。
しかし、それぞれのページが使いやすいものになったとしても、1冊を通して一定の難易度を保つのは簡単ではありません。そのテキストを使って一通り授業することを繰り返しながら、何年もかけて微調整を続けていきます。このように、稲荷塾のテキストはこだわりを持って授業をし続けてきたからこそ作れるテキストなのです。




中学数学の初学者がスムーズに高校数学に入るための参考書『最速最深中学数学』

中学数学の参考書は数多く出版されていますが、いずれトップ大学を目指せるような優秀な小中学生が独学するのに適した参考書は見たことがありません。すなわち市販の参考書は、学校の復習や補充用に要点をまとめたもの、高校受験対策用に難問題の解説をしたもの、学び直しなどを目的として内容が易しい部分だけを一から説明したもの、のどれかである場合がほとんどです。
そこで、『最短でマスターする 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C』と同じ形式で中学数学の全範囲をまとめた『最速最深中学数学』を作成し、2023年に出版しました。これを使うことで、中学数学を初めて学ぶ小中学生が独学でもスムーズに高校数学に入っていけるようになりました。