【先取り学習】中学数学を1年間の独学でマスターする勉強法
稲荷塾オンライン講座が始まり、いつでも高校数学をスタートできるようになりました。
ところが、中学数学の講座は開講していないため、中学生以下の生徒が高校数学を始めるためには、自分で中学数学の学習を終える必要があります。
そこで、今回の記事では、高校数学に入るまでの学習を独学で進める方法をお伝えしたいと思います。
まず、今回紹介する学習方法の概要は以下のとおりです。
- 学習範囲:中学数学(公立の中学校で習う全範囲)
- 目的:東大・京大などの難関大学や医学部を目指すレベルで高校数学を学ぶための準備を整えること
- かかる時間:約1年間
- 用意する教材:参考書、問題集あわせて5冊程度(詳細は後で説明します)
- 始めるまでの準備:算数を学び終えていること
中学数学を始めるまでの準備として「算数を学び終えていること」と書きましたが、これは公立の小学校で習う内容だけで十分です。中学受験で使う特殊算は中学数学を理解するためには必要ありません。
ただし、小学校で習うレベルの問題については、ほとんどミスなく迷わず解けるくらいに確実にマスターしておいてください。(稲荷塾中学数学クラスの入塾テストでもこの点を確認しています。)
それでは、具体的な進め方を紹介しましょう。
中学数学は次の3つのステップで学習します。
① 中学数学全体を一通り学習する。(約半年間)
教科書レベルで1項目あたり1~2ページ程度の薄い問題集を使用し、基礎的な内容を一通り理解します。
このとき、新しく習う内容については解説が必要です。書店で使いやすそうな書籍をみつけたり、簡単な通信教育を利用してもよいですし、稲荷塾で作成した参考書『独習中学数学』を使用するのもおすすめです。この参考書については後で説明します。
② 少し難しい問題も含めて演習する。(約半年間)
発展的な問題を含む問題集を使用して、中学数学全体をもう一周します。
気に入った問題集があればそれを使えばよいですが、オススメは東京出版の『高校入試 1対1の図形演習』と『高校入試 1対1の数式演習』の2冊です。
③ 高校入試問題で演習する。(約1カ月間)
各都道府県のトップ高校の試験の過去問を使用するとよいでしょう。
合格できるくらいの得点が取れれば理想的ですが、ある程度解けていれば高校数学をスタートすることができます。
上の①の中で、新しい内容の解説として『独習中学数学』を使用することも可能だと書きました。
これは、高校数学の参考書『稲荷の独習数学』と同じ形式で中学数学3学年分全てをまとめた参考書です。初学者向けに一から説明しながら、高校数学につながるような発展的な内容も扱っており、問題の具体的な解き方についても解説されています。
単元の並びが一般的な教科書と異なるため学校の授業の復習や定期試験対策には不向きですが、算数・数学が得意な生徒が短期間で効率よく中学数学を独学するのに最適な内容です。
製本代と送料(合計1,370円)をお振込みいただいて郵送することが可能ですので、ご希望があればお問い合わせフォームからお問い合わせをお願いします。
『独習中学数学』についてより詳しくはこちら
お問い合わせフォームはこちら
それから、中学数学の学習を進める上での注意点とアドバイスです。
高校数学に入ってから成績が伸び悩む生徒には大きく分けて次の2つの特徴があります。
- 代数の基本的な処理が遅く不正確であること
- 図形の証明問題でのトレーニングが不足していること
そうならないように、文字式の計算ではやり方を暗記するのではなく、なぜその解き方・考え方をするのか、どうすればより速く効率よく処理できるのか、といったことを常に考えながら勉強するようにしてください。
それから、図形の問題が解けないときにはすぐに解答を見るのではなく、ある程度の時間をかけて自分で考えるようにしましょう。それでも解けなかった場合は、解答を見て納得したら解答を見ずに自分でやり直すことが重要です。
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