講義動画と参考書、高校数学の独学に適しているのはどっち?
東大・京大受験のための数学専門塾 稲荷塾です。
難関大や国公立大学医学部を目指す方の中には、高校数学を学校より速い進度で独学しようと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、数学の独学を効率よく進めるための教材についてお伝えしたいと思います。
講義動画と参考書のメリット・デメリット
講義動画
講義動画のメリットは、数学が苦手な人でも理解しやすいことです。学校の授業と同じようにグラフや図形、数式などに書き込みを入れながら解説されるので分かりやすかったり、重要なポイントや間違えやすい部分を強調して伝えてくれる講師も多いでしょう。
一方、動画の特定の部分だけを再生し直したり、再生速度を何度も調整したりするのは面倒で、一度学習したことを復習する目的で利用すると必要以上に時間がかかるというデメリットがあります。
参考書
参考書のメリットは、自分の理解に合わせた勉強がしやすいことです。すでに知っていることが説明されている段落を読み飛ばしたり、少し前に勉強した公式についての解説だけを見直したり、といったことが自由自在にできます。
デメリットとしては、新しく習う内容を自分で読み解くのが難しい場合があったり、初めて習った用語の読み方が分からないなどという可能性もあります。
難関大を目指すならどっちがおすすめ?
講義動画と参考書はどちらにもメリットがあり、使いやすい教材は人によって様々かもしれません。しかし、東大・京大をはじめとする難関大学や医学部を目指して先取り学習をしたいという方には講義動画よりも参考書を使って勉強することをおすすめします。
数学の勉強は「わかる」と「できる」の2ステップ
多くの生徒は、数学の勉強となると「わかる」に意識が向きがちです。「わかりやすい!」を売りにした教材もたくさん見かけるのではないでしょうか。
しかし数学の勉強は、新しい学習内容を理解して納得するだけで終わりではありません。身につけた知識を使って問題を解くことができて初めて勉強したことになるのです。
「できる」ための勉強に適しているのは参考書
それでは、「できる」ようになるために何をすれば良いのでしょうか。たとえば1つの公式を理解して覚えたとして、
- 数日後、あるいはさらに新しいことを習った後に、その公式を覚えていて問題を解くときに使えますか?
- 後から似たような公式が出てきたときに違いを説明できますか?
- 細かな設定が異なる問題を解くときに適切な場面でその公式を使えますか?
このようなことを確認しながら、必要に応じて復習することで、1つの公式をマスターすることができます。これが「できる」ための勉強で、「わかる」ための勉強よりもずっと重要です。
そして、このような勉強をするには、必要な部分だけを素早く見直せる参考書が適しています。
まとめ
講義動画と参考書の違いを紹介し、高校数学の独学に適した教材について考えてみました。
もちろん、まずは学習内容が「わかる」ことが大事で、そのためには講義動画のほうが良いという方もいると思いますが、数学が得意、あるいは得意になりたい、という中学生・高校生にはぜひ参考書を使って効率よく勉強を進めてほしいと思います。
ちなみに、稲荷塾の授業では『稲荷の独習数学』という参考書を使用しています。高校数学の全範囲が講義形式で1冊にまとめられてるので独学に最適です。
また、同じ形式で中学数学の全範囲をまとめた参考書『独習中学数学』も塾内で製本し、販売しています。
それぞれ気になる方は下のリンクからチェックしてみてください。
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