高校数学を独学するのはどのくらい難しい?
東大・京大受験のための数学専門塾 稲荷塾です。
今回は、高校数学を独学したいと考えている方のために、そもそも高校数学を独学するのは可能なのか、可能であればどのくらい難しいのかということについて書きたいと思います。
まず、これから高校数学を独学で学びたいという場合、次のどちらかに当てはまる方が多いのではないでしょうか。
- 学校の授業で習う前に高校数学を学びたい中高生
- 高校数学をやり直したい社会人
高校数学を独学するといってもその勉強内容は目的によって異なりますので、上のそれぞれについて分けて順番に説明したいと思います。
学校で習う前に高校数学を学びたい中高生の場合
これは、基本的には「数学が好き」「トップ大学を目指したい」などの理由で先取り学習をしたい中高生が多いと思います。
そうすると、教科書レベルの問題の解き方が分かれば良いというような勉強をするのではなく、高校数学をしっかり理解することを目指すのが良いでしょう。
ところで、数学の問題の解き方を覚えるのと高校数学を理解するのは似ているようで少し違います。
学校の定期テストなどでは、問題の解き方をマスターしていれば高得点が狙えます。しかし、東大・京大などの難関大学や医学部の受験を考えているのであれば、そのような勉強はおすすめできません。
それは、難関大学の入試では見たことのないような問題を出されることが多く、やり方を知っているだけでは解けるようにならないからです。
ときどき、チャートを使って高校数学を独学しているという声を聞くことがあります。
チャートは数多くの問題とその解き方や解説がまとめてあり、独学するのにちょうど良い問題集に見えますが、気をつけて使わないと、問題を解く方法だけを覚えていくような勉強になりやすいので注意が必要です。
できるならば、何か新しいことを学んだら、その内容がしっかり理解できているかを確認できるような問題に取り組むのが理想的です。
それから、初めて高校数学を学ぶときには、後から振り返れば当たり前だと思えるような基礎的な式変形が理解できない、ということもよくあります。
学校の先生など、何か分からないことがあるときにはすぐに質問できる人が身近にいた方が良いでしょう。
以上の2つの条件、「高校数学をしっかり理解するための教材」と「分からないことを質問できる環境」がそろっていれば、高校数学を独学することは可能です。
人にもよりますが、最終的に東大・京大などの難関大学に合格する標準的な中学生・高校生であれば、独学でも十分勉強を進めていけると思います。
しかし、もし
- 地理的に塾に通うのは難しい
- スポーツに真剣に取り組んでいてまとまった時間がとりにくい
などの理由で独学での勉強を考えているけれど、「教材選びに不安がある」「身近に質問できる人がいない」というのであれば、稲荷塾のオンライン講座をオススメします。
自宅で自分の好きな時間に受講でき、一般的な公立高校の半分以下の期間で偏差値70程度の理解度を目指す通信制講座です。
高校数学をやり直したい社会人の場合
社会人が高校数学を学ぶ目的は様々だと思いますが、趣味として高校数学を学び直してみたいという場合は、上に書いた中高生の場合と違って基本的な問題の解き方を学んでいくことになるでしょう。
最近は参考書や問題集に加えて無料で利用できる講義動画もたくさんあるので、高校数学を独学で勉強すること自体は難しくありません。
この勉強がどれくらい大変だと感じるかは、どの程度の完成度を目指すのかや数学が得意か苦手かによって変わります。
ただし多くの人にとって、高校あるいは大学を卒業した後に実際に役立つのは、各単元の知識よりも数学の議論の仕方です。
そちらに興味があるという方のために、参考書『稲荷の独習数学』を紹介しましょう。
この参考書は高校数学の全ての範囲が講義形式で1冊にまとまっていて、初学者でも読めるようになっています。
難関大学の理系学部を目指す生徒を主な対象として書かれているのでレベルは高めですが、気になる方はぜひ書店で手に取ってみてください。
NEW
-
query_builder 2022/04/16
-
【京都大学・国公立大学医学部】合格者の体験記を紹介します
query_builder 2022/03/24 -
3月14日から新年度が始まりました
query_builder 2022/03/14 -
【通信 塾】『稲荷の独習数学』ガイド 8.8 反転
query_builder 2022/02/18 -
【通信 塾】『稲荷の独習数学』ガイド 8.6 ベクトル方程式
query_builder 2022/01/15