勉強論
こんにちは。
通信講座の採点をしている稲荷興心です。
最近は朝方(といってもお昼前)からブログのネタを考え始め、無い知恵を絞ってなんとか毎日ブログを書いていますが、今日はまったく思い浮かぶ気配もありません。毎日面白い出来事が起これば、こんなことで苦労したりしないのですが。仕方がないので、話題がないなりに書いてみようかなと思います。最近塾であった生徒との会話から得た気付きについてです。
この前、ある高校1年生の生徒と話していると定期テストの勉強は得意なのにいざ入試問題を解こうとすると解けない、という悩みを聞きました。その生徒は文系で、数IIBまで勉強しているので現在は演習1をしていますが、なかなか演習の問題が解けるようにならないと嘆いていたわけです。詳しく話を聞いてみると、英語は得意科目で単語帳を一冊覚えることは得意だし好きだといっていたので少し驚きました。そういった単調な記憶に対して楽しいと感じる人がいるんですね。まあ、それについては気付きと呼べないようなレベルの出来事ですが。そこで数学の勉強に対する認識について尋ねてみると、数学についても英語と同様の方針で覚えようとしていることが発覚しました。これは真に驚くべき出来事でした。それは数学においては非常に効率の悪い覚え方であるように感じたからです。
つまり、どういうことかというと、参考書(最短でマスターする数学)において重要とされる部分は青地で囲まれていますが、その部分を英単語のように覚えてしまおうとしていたわけです。もちろん、それらを完璧に覚えることができれば、ある程度は入試問題に対応できるようになるかも知れません。ただ、問題の問われ方が少し変化するだけで対応できなくなる問題が続出してしまいます。参考書の青地で囲まれた部分は結論として大事な部分だったりしますが、その結論が出てくる過程にも入試問題を解く上で大事な部分はたくさんあります。また、過程を理解しているからこそ結論を間違って覚えないことはよくあることで、係数や次数といった間違えやすい部分が不安になった際に一度戻って導出できるという自信が記憶を強化するように感じています。
なので、その生徒には無理に青地の部分を覚えようとしなくても良いから、じっくり時間をかけて青地の部分に至るまでの部分をしっかり読んでみては、とアドバイスしました。大体の高校生で得意科目と苦手科目があるのは、得意科目を勉強する方法を苦手科目に適用しようとしていることから生じているのかも知れません。全ての科目で共通する良い勉強法は存在しうると思いますが、勉強を始める段階で各科目にあった勉強法を考えながら取り組むことが最終的に勉強の効果を高めることにつながってくると思います。結果として全ての科目で共通する良い勉強法を見つけることができれば、それは人生の糧になり得ます。いろいろ試してみることが自分にあった勉強法を見つける第一歩になるのではないでしょうか。勉強しているけど効果がないように感じる場合は自分の勉強の方法を絶対だと思わず、違った方法も試してみてください。
今日は勉強論についてでした。
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