京大と東北大の理学部
こんにちは。
オンライン講座の採点をしている稲荷興心です。
最近になって、このブログの一読者である塾長から真面目な話題ばかりでツマラナイと言われました…
関西人としては少し癪だったので(稲荷塾は京都府の長岡京市にあります)、数学の話から少し離れて個人的な話でもしようかなと思います。
実は京大理学部の入試に落ちたため、後期入試で東北大理学部に入学したことがあります。後期入試は数学と理科のみで受けることができたため、文系科目(特に英語)が苦手だった自分にとっては非常にありがたい試験でした。東北大には半年通いましたが、望郷の思いやまず翌年京大を受け直しました。実際京大に入学してみると早稲田や慶應といったところで仮面浪人していた経験がある人は結構いました。
今回は東北大理学部生物学科と京大理学部について実際に通った経験から感じた違いを少し書いてみたいと思います。通っていた頃から少し時間が経ってしまっているため、話半分に読んでもらえるとありがたいです。
まず一つ大きな違いは、東北大は学科ごとに募集しているのに対して京大は理学部一括募集である点です。どちらが良いかについては判断しかねますが、入学当初はかなり違いを感じました。
京大理学部では三回生になる段階で系登録が行われます。入学するとクラスに割り振られることになりますが、このクラス分けはどういった仕組みで分けられているか分かりませんでした(男女比もクラスによって異なりました)。多少第二外国語によって偏りがあるという噂もありましたが、あまり明確に分けられている訳ではなかったように思います。多くの学生は興味を持っている分野がある状態で入学するため、クラス内に興味の方向性が違う学生が集まっている状態でした。
系登録で行きたい学科の希望を出す際のアンケートでは数学が人気の学科で、次いで物理や化学が人気があり、地学や生物はあまり人気がないイメージがありました。その感触は入学時からあり、生物学に興味のある友人を探すのに苦労しました。また生物学と言っても分野は多岐にわたるため、系登録が終わってゼミや実験が始まる3回生までなかなか専門の話題が共通する友人ができなかった覚えがあります。その代わり生物以外の学科の友達が多くでき、そういった友人から聞く専門の話は興味深い話が多かったです。
この共通の話題を話せる友人を探しにくいという悩みはおそらく人気の学科(数学、物理、化学など)の学生に聞いてみるともしかしたら納得してもらえないかもしれません(笑)。
一方、東北大理学部は学科ごとの募集なので入った段階で周りには生物学に興味がある人が集まっていました。また、今も文化として残っているかは分かりませんが、入学後すぐの段階で一泊二日の合宿というイベントがあり、そのときからの友人は今でも時々旅行に行ったりします。またこれは大学自体の違いによるものではないですが、東北大にいたときは下宿していたため、終電を気にすることなく遊べたのもよかったですね。しかし、生物学科以外の知り合いは半年しかいなかったため、あまりできませんでした。友人曰くサークルなどで知り合いが増えるらしいです。
次に授業の選択ですが、京大は非常に自由度が高いように感じられました。必修科目が英語や第二外国語ぐらいしかないため、単位が取れないと感じたら他の授業を受ければ良いだけなのはありがたかったです。また、授業の種類も多かったので、生物学の授業ばかりをとっても卒業することができました。人文社会の授業を多めに取ることで卒業に必要な単位を揃えている友人もいました。また授業をとる時期も選択することができるので、1,2回生のうちにもっと発展的な内容を受講したい場合にも気軽に受講することができました。これは他の学部にはあまり当てはまらないので、京大の学部の中で理学部は個人的におすすめです。
一方で東北大では割と履修する科目が決まっていたような気がします。もしかしたら先ほどの話の通り、クラス全体が同じ授業を受ける雰囲気があったため、そう勘違いしているだけかもしれませんが(笑)。また友人の話では3年生から研究室配属があるらしいので京大よりも一年(もしかしたら半年?)早く研究を始めることができるとのことでした。修論を書くのになかなか実験がうまくいかなかった身としてはおすすめポイントです。
最後に、キャンパスが変わるかどうかも入学前に知っておくと良いかもしれません。京大理学部は基本的には院まで含めて吉田キャンパスという一つのキャンパスで完結していますが、東北大の場合は一般教養の授業は川内キャンパスでありますが、研究室に配属されると青葉山キャンパスや片平キャンパスにうつることになります。
結論として強調しておくと、どちらの大学にもメリットやデメリットはありますが、複数の大学に通うことがなければ気がつかないほどのデメリットなのでたいして気にするほどのことでもないということです。友人が探しにくいと感じれば積極的に色々なコミュニティに参加していけば解決できるので。自分にとって大学は興味があること(勉強や研究など)について話せる友達が初めてできた場所だったので、非常に楽しい時間でした。
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