勉強方法を見直そう
こんにちは。
通信講座の採点をしている稲荷興心です。
文化祭のシーズンですね。学生たちは準備に追われているようで忙しそうにしています。秋を感じますね。僕自身はあまり積極的に文化祭に参加した記憶はなく、文化祭は教室でゆっくりできる期間だと認識していたような気がします。ただ、社交性、計画性、実行力などを磨く良い機会だったと後になって思うので、学生には積極的に楽しんでもらいたいなと思っています。できる限り塾の授業は休まないでほしいですが…(笑)。
さて、ブログの更新をサボっている間に下半期が始まってしまい、先週がその一週目でした。数IAから数IIICまでは上半期に基準点を超えられず2回目の受講になっている生徒がいますが、そういった場合はやはり1回目とは取り組み方を変えるべきであるといえます。具体的には予習の質を上げるべきですが、質と言われてもどうすれば良いかが明確ではない感じがします。頑張っているつもりなのに以前勉強した時から変わっている感じがしないこともあるでしょう。今回はそういった場合に一つ視点を変える方法を書いてみようと思います。
その方法とはズバリ「類題を作ってみる」です。授業前の予習では、その時学習する内容について、参考書「最短でマスターする数学」を読みながら内容を理解し演習問題に取り組み、その後テキストの問題を解いてさらに演習してもらっています。その際、強い意志を持っていないとテキストの問題で解けなかったものについて、すぐに解答を確認してしまい自力で解けるようになるまで練習したりはしないことでしょう。この練習が十分でないと予習の質が良くないという状況になりますが、この部分を意識的に改善するためには少し方法を変える必要があります。それがテキストに出てきた問題の類題を作ってみる、ということになります。
類題を作ることによるメリットについて考えてみると、ひとつは問題の解き方の確認ができるというところにあります。問題の解き方がよくわかっていない段階で類題を作ろうとすると、必ず条件の設定の段階で行き詰まります。つまり、与えられた条件がどのように答えに繋がっていくかが分かっていないことには類題は作れず、類題を作ることができるならば解き方がしっかりと理解できているといえます。また副次的なメリットとして問題を解くのに必要な計算力が身につきます。自分で策問した類題について解いてみることは解答が手元にない問題を解いていることと同じであるので自力で計算する必要があり、また答えがないので計算は慎重になります。それに伴って問題の見方も変わることでしょう。元の問題の数値の設定の上手さに感動するかもしれませんし、今までさっと読み流していた付随する条件によって答えが限定されていく面白さを感じることができるかもしれません。
この方法はもちろん予習の質を上げるのに役立ちますが、復習においてもとても良い影響を与えます。勉強をする上で様々なことを覚えないといけませんが、数学では取り組んだ問題を覚えておくことが特に重要です。自分で策問した問題は解いた問題よりも記憶に定着しやすいように感じます。そういった意味でも復習する過程で類題を作ってみることは勉強方法として良いといえます。稲荷塾では授業で演習問題のプリントを配りますが、そこにはテキストで触れられなかった問題が載っていたりするので、そういった問題についても復習として取り組むとより効果的であるといえそうです。
ということで、久しぶりのブログは勉強方法を見直そうという話題でした。普段とは違った方法を取り入れると再度同じことを学ぶ際にも新鮮な気持ちで取り組むことができるのではないでしょうか。今回紹介したのはほんの一例なので、自分なりのベストな方法を探してみてください。
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