中学数学と高校数学の違い(解答の書き方、勉強法)

query_builder 2023/06/21
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こんにちは。

 

オンライン講座の採点をしている稲荷興心です。

 

オンライン講座では特に数IAにおいて中学生の受講生が一定数います。そのため今回は中学数学と高校数学で、解答の書き方において何が違うのかについて少し考えてみたいと思います。高校数学を勉強しようとしている中学生にはぜひ知っておいてもらいたいことだと思っています。

 

今年になってから、塾で小学生に中学数学を教える機会があり、どうすれば新しく出てきたことが分かりやすく伝わるのかについて日々考えています。やはり算数から中学数学にステップアップする際に少し難易度が上がるようです。

 

しかしながら、中学数学と高校数学の間も大きな違いがあるようです。その一つが解答の書き方にあると個人的に思っています。

 

例えば「〜の値を求めなさい」という問題があったとします。中学数学では基本的に答えが一つ求まった場合、「問題が解けた」となります。つまり解答欄に答えが書かれていて、それが解答と一致していたら丸がもらえます。しかし、高校数学では解答欄に求まった答えだけ書いていても丸がもらえない場合が多いです。

 

なぜかというと、高校数学では答えが一つだけである保証がない場合が多いからです。つまり、一つ答えが求まったからといって他に答えがないかどうかは話が別であるということです。そのため、解答がたとえ合っていたとしても、それ以外の答えが出てこない理由がしっかり書かれていないと、十分考慮されていないとみなして減点されます。

 

ここで強調しておきたいのは、自分の解答に書いたことが全てである、ということです。いくら詳細に考えていても解答に書かれていなければ考えていないのと同じです。なので考えたことはきちんと書いておきましょう。大学入試の採点においては思考のプロセスがかなり重要視されます。

 

こういったことを主張すると、解答をどう書いたらいいかわからないと言われるかもしれません。高校数学において解答の書き方も一つの技術なので、練習が必要です。今回は解答の書き方の練習方法について、どこに注意していけば良い解答が書けるようになるかをまとめたいと思います。

 

突然ですが、守破離という単語を知っていますか。武道などで使われる言葉で修行における段階を指します。守→破→離のように進み、最初に教えを守り(守)、次いでさまざまな情報に触れることで既存の型を破り(破)、最後に一つの流派から離れて独自の流派を作る(離)という意味が詰まっているようです。個人的には解答の書き方の練習はこの考えに近いと思っています。

 

練習の第一段階として、解けなかった問題の解答を読み、そのまま書いてみるところから初めてみましょう。そのまま書くといっても丸写しするというわけではありません。解答を読んで理解したと思ったら、解答を見ずにそのまま書かれていたことを書いてみるのがおすすめです。理解したと思っていても、書いている途中で次に何を書く必要があるのか忘れてしまっていることに気がつくことがあると思います。手が止まるところは「なぜそれを書くのか」について理解できていない部分なので、再度解答を読んで流れを理解した上でチャレンジしてみましょう。

 

また、途中で解答に何が書いてあったか思い出せなくなる理由として、解答は読む人に伝わるように書いてあるので読んだだけで分かったつもりになってしまうことが挙げられます。実際に自分で書いてみることは本当に理解できているかを洗い出す機会になると思います。

 

そういった練習を例題と演習問題で繰り返すことで、段々と例題を解けば演習問題が解答を読まなくても解けるようになると思います。これが守破離でいうところの破です。この段階から段々と解答の書き方に自分なりのルールが生まれ、考えたことが相手に伝わるように言語化できるようになります。

 

この段階で大事なことは、自分以外が読んで理解できるかについて確認することです。書き終わった後の解答を読み直してみると、考えていることの順番が正しくない場合や必要な情報が抜け落ちている場合があると思います。こういった点はなかなか自分で気付きにくいですが、こちらが採点していると指摘することができるので、返ってきた解答をチェックし指摘されていたら修正していくようにしましょう。こういった修正をすることで、自分の解答を読んだ際に段々気付くことができるようになると思います。これを繰り返すことで自分以外の誰が読んでも理解できる解答が書けるようになります。

 

こういったことに注意しながら数IAや数IIB(加えて理系の場合は数III)に取り組むことで、実際の入試問題についても自分で解答が書けるようになります。「すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる」という言葉がありますが、解答を読んで満足するのではなく、解答の書き方についても練習することで自分なりの方法を見つけ、さまざまな問題に対応できるようにしていきましょう。また、これは中学数学の段階から注意していけばスムーズに高校数学にステップアップすることができると思うので、中学数学を今やっている人にもおすすめしておきます。

 

以上、解答の書き方の練習法についてでした。


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