【通信教育 大学受験】東大・京大・医学部を目指す生徒のための数学のオンライン講座

query_builder 2021/01/18
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オンライン講座

2021年春から稲荷塾のオンライン講座がスタートします。住んでいる場所に関係なく、東大・京大・医学部受験に特化した稲荷塾のシステムで学習できるようになります。

そこで、今回はこのオンライン講座の特徴についてまとめてみました。


東大・京大・医学部の入試は他の大学と何が違うのか


稲荷塾は東大・京大や医学部(国公立大学)を目指す生徒を対象にした数学専門塾ですが、そもそも数学の入試問題はそれらの大学と他の大学とで何が違うのでしょうか。


「数学の問題を解く」とは「条件と結論をつなぐ」こと


数学の問題では「条件」と「結論」が与えられていて、それらをつなぐことを「問題を解く」といいます。

たとえば、

x=2, y=-1 のとき x2+2xy+y2 の値を求めよ

という問題であれば、

条件x=2, y=-1

結論x2+2xy+y2=○○

が与えられていて、これらをつないで x2+2xy+y2=1 という解答を導き出します。



東大・京大・医学部の問題は条件と結論が遠い


実は医学部といっても2種類あって、一般的な学部がそろっている総合大学では医学部の問題だけが特別難しいわけではなく、他の学部より高得点を取ることが求められます。それに対して、医学部がメインの単科大学では問題そのものが難しいことが多いです。

ここでは、後者の医学部の問題と東大・京大の問題について書きたいと思いますが、ややこしいので「東大・京大の問題」と省略しておきます。


それで、東大・京大の問題は他の大学の問題と比較して何が違うのかというと、条件と結論の距離が遠くなっています。


与えられた条件が複雑で状況が見えにくかったり、あるいは結論がぼかされていて具体的に何を示せばよいのかわかりにくかったりするのです。そうして、「問題文を読んでも何をしたらいいのか全くわからない!」となるわけです。


どうすれば東大・京大の問題が解けるようになるのか

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いま、東大・京大の問題の特徴を説明しました。しかし特徴がわかったところでいきなり解けるようになるわけではありません。

大学入試の問題は、高校課程を一通り学び終えてから演習をすることで解けるようになりますが、東大・京大の問題が解けるようになるためには、この演習を2段階に分けて行う必要があります。


第1段階:入試の標準問題を解けるようにする


まず第1段階では、入試の標準問題で条件と結論をつなげられるようにします。

具体的に何をするのかというと、入試に必要な知識と技術を身につけます。数Ⅲまでのそれぞれの分野で習った内容が実際の試験でどのように問われるのかを知り、問題に合わせて的確に知識・技術を使えるようにするということです。


これがしっかりできないまま第2段階に入ると、難しい問題を一生懸命考えてあと少しで解けそうなのに最後まで答えが出せない、ということが起こります。


第2段階:東大・京大の問題を解けるようにする


次の第2段階では、条件と結論の距離が遠い問題で、それらを近づける方法を学びます。問題で与えられた複雑な条件やぼかされた結論を読み解き、それらをつなげられる状態にするということです。


第1段階と同じ感覚で、解く問題のレベルだけを上げ、どんどん問題を解きながら知らないパターンを減らしていく、というやり方でも合格点を取ることは可能です。しかしその方法では、かけた労力に対してなかなか結果が出ず、精神的にしんどい受験勉強になります。


演習には2年間かけられるのが理想


ほとんどの公立高校では、高3の夏以降に数Ⅲを学び終え、半年程度の演習期間があれば良いほうです。中高一貫校の場合はもう少し早く高校課程を終え、1年から1年半の演習期間をとれる学校もあります。


しかし、本当は2年間演習できるのが理想的です。上に説明した第1段階がしっかり身につくのに一般的には1年程度かかり、それから第2段階にやはり1年程度かければその生徒の実力が十分に発揮できる状態になるからです。

高校生の多くは慌ただしく受験勉強を進め、受かっても落ちてもおかしくない状態で入試を迎える受験生も少なくありません。そうではなく、2年間かけてしっかり準備しましょうということです。


2年間の演習期間を確保する方法

砂時計

2年間演習できるのが理想的とは言っても、そんなことが可能なのか・・・

という声が聞こえてきそうですが、それを可能にするのが稲荷塾の授業システムです。


高校課程は1年半で学べる


これは稲荷塾の大きな特徴の1つですが、数ⅠA・数ⅡB・数Ⅲはそれぞれ半年間のクラスで学べます。多くの学校では数ⅠA・数ⅡB・数Ⅲをそれぞれ1年ずつかけて学ぶので、その2倍の進度で学習が進むということです。

そのため、どの学年から始めても高校課程修了後の演習期間を確保しやすくなっています。もちろん、1年中いつでも受講を開始することができます。


この進度のヒミツは、授業形式で書かれた参考書『稲荷の独習数学』を使用することにあります。

独習数学

通常の2倍の進度を可能にする学習の流れ


それでは学習の流れを紹介しましょう。それぞれの学習内容について、次の4つのステップで学びます。

 ① 『稲荷の独習数学』

 ② テキスト

 ③ 小テスト

 ④ 演習問題


①で新しい学習範囲の内容を学びますが、このときに授業動画ではなく参考書を使うのがポイントです。そうすることで、ノートをとるという作業の時間が必要がなくなります。また、理解が難しい部分の説明を繰り返し読んだり、前の問題の解説と見比べたりと、自分の理解に合わせて最適な進め方ができます。


それから、数学の勉強では「わかる」と「できる」が大きく異なります。ある問題の解き方がわかったと思っても、それが自分でできるとは限りません。人気講師のわかりやすい講座を受けることが勉強ではないのです。

そこで、②から④の3つのステップをかけて「できない」ことに気づくタイミングをたくさん作り、学習内容が効率よく身につくようになっています。


オンライン講座は通塾よりさらに自由に進められる

自由

稲荷塾に通塾する生徒は週1回決まった時間に授業に参加して、授業時間に小テスト(③)と演習問題(④)に取り組みます。しかし、オンライン講座ではそれらを好きなタイミングでできるようにしました。一定以上のペースで進むように、それぞれの小テストに期限を設定しますが、都合に合わせて自由にペースを上げることが可能です。


通塾生の場合は、高校受験をして高1から入塾する生徒を対象にした特別クラスがあります。これは、高1の1年間で高校課程を全て学び、高2の最初から演習を始めるためのクラスです。

オンライン講座ではコースを分けてはいないので自分で進度を管理する必要がありますが、通塾生の特別クラスと同じペースで進めることも可能です。


あるいは、以前、灘の数学研究部の生徒が中1の後半の約半年間で高校課程全てを学んだことがありました。もちろん、数学が好きでどんどん進みたい生徒であればそのような使い方もありです。


学習ペースが速いことだけがメリットではない


速いペースで勉強が進むことを書いてきました。しかし、このシステムのメリットはそれだけではありません。


稲荷塾オンライン講座では、中学数学が終わればいつでも高校数学を始めることができますが、たとえば中2で高校数学を始めた場合、半年で数ⅠAをしっかり身につけられる生徒はそんなに多くありません。それに、大学受験まで時間がたくさんあるので、そんなに焦る必要もありません。


それで、半年で数ⅠAのクラスを終えて十分理解できていなければ、数ⅠAクラスをもう一度受講することができます。そのようにしても、1年間かけて数ⅠAを学んだことになるので、通常のペースになるだけです。

苦戦しながらも一通り学んだあとに一から学び直すと、2回目にはぐっと理解が深まります。これが、半年で1クラスが終わることのもう1つのメリットです。


稲荷塾オンライン講座の開始スケジュール


最後に、オンライン講座の受付開始予定のご案内です。


2021年春:数ⅠA・数ⅡB・数Ⅲクラスがスタート

2022年春:演習各クラスがスタート


中学数学クラスの開講については未定です。(2021年1月時点)

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