公立中学校の中学生が高校数学を学ぶメリット

query_builder 2020/12/10
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公立中学校の生徒は、中学校の3年間で中学数学を学び、高校に入ってから高校数学を始めるのが一般的です。

しかし稲荷塾では、中1の1年間で中学数学を終え、中2から数ⅠAクラスに入ります。

これは、大学入試のための演習期間を確保しやすくするためです。


東大・京大や国公立大学医学部を目指す場合、高校課程を全て学び終えてから2年間の演習期間があるのが理想的です。

中2の間に数ⅠAを学んでおけば、中3の1年間を高校受験の勉強に使ったとしても高校入学後に数ⅡBからスタートすることができます。

高校入学後に1年間で高校課程全てを学ぶことも可能ですが、中学生の間に数ⅠAが終わっていた方が圧倒的に楽です。


また、東大・京大を目指す生徒であれば、3年間かけて中学数学を学ぶのは退屈なはずです。

その点でも中2で高校数学に入るカリキュラムが自然だといえます。


しかし、公立中学校の生徒が数ⅠAを学ぶことにはもう1つメリットがあります。

それは、数ⅠAを学んでおくと高校受験にも有利になるということです。


「高校数学」と聞くと中学数学とは全く異なる内容を扱っているように感じるかもしれまんせんが、そうではありません。

数ⅡBであれば、複素数、指数・対数、微分・積分、ベクトル、数列、と新しい概念が次々に出てきます。

しかし、数ⅠAで扱う内容は中学数学の内容をさらに深めたものや考える範囲を広げたものがほとんどです。


たとえば2次関数は、中学数学では y=ax2 と表される関数だけを学び、数ⅠAに入ってから y=ax2+bx+c と表される2次関数全体を学びます。

グラフにすると下の図のようになります。中学数学で習う2次関数のグラフは必ず原点を通りy軸対称になりますが、数ⅠAではそのような制限がありません。


数ⅠAの内容を理解しようとすれば、自然と中学数学の理解も深まり、中学数学が簡単に感じられるようになるでしょう。

結果として、高校入試の難しい問題も楽に解けるようになります。


これが、公立中学校の中学生が高校受験の勉強をする前に数ⅠAを学ぶもう1つのメリットです。

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