高校数学の学習進度について

query_builder 2020/11/09
ブログ
稲荷先生

稲荷です。

高校受験をした場合の高校数学の学習進度について書きます。


一般高校では数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲ(高校課程)のそれぞれに1年ずつかけて学びます。指導要領がそれを前提として作られているからです。

しかし、それだと高3生が新しいことを学びながら受験勉強をすることになり、非常に忙しい日々を送ることになります。

それに対して進学実績を出している高校、いわゆる進学校では高3の夏休みが始まるまでに高校過程を終了するようにしており、そうすれば全範囲を学び終えてからの演習期間として半年を確保することができます。

一方、中高一貫校では中3から数ⅠAに入るので、高2の終了と同時に高校課程を学び終え、1年間の演習期間を作ることができます。半年の演習と1年の演習の差は大きく、高校受験をした場合と比べるとゆとりがあります。


しかし理想を言えば、演習期間は2年間ほしいです。高校課程を修了してから入試で問われる知識と技術を身につけるのに約1年、そこから東大・京大の問題で合格点が取れるようになるのにさらに1年程度かかるのが平均的だからです。そこで、稲荷塾では高1の1年間で高校課程すべてを学び、高2、高3の2年間をかけて演習します。


この「高1の1年間で高校課程を学ぶ」という学習進度は速いのでしょうか?


速くはありません。


まず、稲荷塾の反転授業により通常授業の無駄を省き、同じ労力で2倍の進度で進むことができます。

そのための日々の数学の学習時間は塾内平均で30分です。

しかし、この「30分」は個人差が大きいです。10分でできる生徒もいれば2時間かかる生徒もいます。

ということはそれが20分でできる生徒が30分かけたとすればさらに1.5倍進むことになり、3倍の進度が実現します。

あるいは、モチベーションが高く、30分と言わず45分頑張るつもりであれば、やはり3倍進むことができます。

実際のところ、大阪の北野高校、京都の堀川高校(それぞれ大阪、京都の公立のトップ高校)の平均以上の生徒であれば、この「高1の1年間で高校課程を学ぶ」という学習進度をこなすことができています。

学習風景

もう一つ、「高校過程を1年間で学ぶ」という進度が速くないと私(稲荷)が考える根拠があります。

実は3年前の8月、灘の中1生から問い合わせがありました。

彼は数学研究会に所属しており、そこでは中1の間に高校過程を終えることが推奨されているというのです。その8月の時点で、彼は中学数学は自力で終えていましたが、あと半年で高校数学を学び終えることができるのか、できるとすればどうすればいいのかということを聞いてきました。

もちろんそれ以前にそんなことができるかどうかを確かめてみたことはありませんでしたが、稲荷塾の反転授業でなら可能ではないかと思い、やってみることにしました。

そしてその結果、高校過程を半年で学ぶことが可能であることが分かったのです。しかも中1の生徒が。

余談ですが、その後、その子は中2の1年間の演習を通して京大工学部に受かるぐらいの実力を身につけ、次の中3の1年間で京大の工学部なら間違いなくトップ合格するだろうというところまで来ました。今は「受験数学には興味がなくなった」と言い、大学の数学を学んでいます。

言うまでもなく、彼は優秀な生徒です。

しかし、中1の子が半年で高校過程を学びきることができるのであれば、高1の生徒が1年で学べないはずがないと思うのです。これが「高校過程を1年間で学ぶ」という進度が速くないと私が考える根拠です。



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