集めるということ
こんにちは。
通信講座の採点をしている稲荷興心です。
新紙幣が発行され始めたようです。二十年間の間、現行の紙幣(福沢諭吉、樋口一葉、野口英世)だったようで、小学生の時は紙幣なんて高額で触ったこともなかったことから、生まれてから一度は紙幣が変わったというのにその記憶がなく、不思議な感じがします。500円硬貨は未だに新しいものを見かけるとものめずらしく感じてしまいます。いつかは慣れるのでしょうが、もしかしたらキャッシュレス化が進んでいって見かけなくなる可能性もありますね。新しい紙幣も1枚ぐらいは綺麗に残しておいてみようかなと思っています。
収集という言葉は単に集める行為を指す言葉ですが、そこから派生して残しておく(手放さない)といったニュアンスも含まれているように感じます。僕自身、何かを収集するのはとても好きで、本は必ず紙媒体で購入するようにしていますし、自室の棚には昔からさまざまなものが並んでいます。小銭貯金もここ数年続けており、結構な金額になってきてやめ時がわからなくなりました(小銭は高額になると使い道がなくなるので貯金としておすすめです。最終的に現金化(?)するために手数料を取られかねませんが…)。なんにせよ、集めたものをたまに眺めたりするのも楽しく、それこそが収集の醍醐味とも言えるかもしれません。
最近、演習数IIIと演習2のクラスで想定外に早く解き終わってしまった時があり、何か追加の問題を探さないといけないことがありました。そのときは、演習問題に似た問題を以前解いたことを思い出し、その問題を類題として使うことにしました。2問とも実際に僕が受験した京大入試で解けなかった問題で非常に印象深い問題でした。今から思うと簡単な問題でしたが、いざ受験生に解かせてみるとなかなか苦戦していて、やはり難しく感じるものだなと少しだけ溜飲が下がる思いでした(あまり良くはない出来事ですが…笑)。
この話から何かを抽出すると、できる限りそういった印象深い問題を増やしていくことこそが入試問題が解けるようになるための近道であるように感じるといえるでしょう。もちろん、入試においては過去に見たことがないような設定の問題を見かけて、どこから手をつければ良いのかと呆然としてしまうこともあるかもしれません。しかしながら、しっかりと勉強をしてきた受験生にとっては、多くの入試問題には過去に見かけた内容が根底にあることがわかることでしょう(そうでなければ解答を読んだときに内容がすんなりと理解できないはずです)。その根底にある内容を新しい問題を見たときに引っ張ってくるためには、いかに豊富な引き出しを持っているかが関連しますし、そのためには印象深い問題をいくつも持っておくことが一つの解消方法になります。
つまるところ、過去に解いた問題について意識的に収集することが数学力の強化につながるといって良いでしょう。その際、違う記憶に紐付けるようにすれば文句なしです。分かりやすく例を挙げると、その問題を解いた場所や時間、解いているときに何を考えたか、などと一緒に問題を覚えておくと残りやすいですね。そうやって収集した問題を折に触れて解き直しておくのも記憶の強化に役立つと思います。
今日は最近あった出来事を二つほど(紙幣と演習)混ぜながらブログを書いてみました。勉強方法を見返すきっかけになれば嬉しいですね。
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