京大医学部に向けて

query_builder 2024/02/09
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こんにちは。

 

通信講座の採点をしている稲荷興心です。

これまで稲荷塾では阪大医学部に進学した生徒は何人かいましたが(僕が知っているだけでも5人います)、京大医学部や東大理科III類に進学した生徒はいませんでした(僕が知っている範囲では受験した生徒もいないのではないかと思います)。京大医学部や東大理科III類はやはり他の大学とは一線を画す難しさを感じますが、他の大学の医学部と明確に違う点が一つあり、二次試験の入試科目に国語が含まれます。

 

他の理系の学部であれば、少し優秀な受験生は余裕を持って合格できるため、実質国語が0点でも受かるような得点パターンを構築することができます。というよりは、むしろ国語が0点でも受かるぐらいの実力をつけようというのが目標になったりします。稲荷塾でも、先ずは理科の完成度を上げることに力を注ぎ数学や英語は地道に努力しよう、といったことを受験生に伝えたりしますが、国語についてはあまり勉強法について言及したりする機会はありませんでした。そして国語のおかげで合格した生徒はいましたが、国語のせいで落ちたという生徒は見たことがありませんでした(国語で落ちたといえるのは国語のみが悪かった場合を意味しますが、そのような成績の場合は基本的に受かります)。

 

そういった意味で数学以外にも理科や英語については、過去の経験や受験を終えたチューターの知識から勉強法や勉強量に対する一定の知見の蓄積があり、それを受験生に伝えることで受験を有利に進めようという試みがなされてきました。しかしながら今までは国語の知見が蓄積する土壌がなかったことになります。もちろん多くの受験生は国語についても個人で色々な対策を講じていたと思いますが、塾としては体系的な方法論の構築までは至っていないという状況であるわけです。

 

話は変わりますが、この春からチラシに京大医学部コースを新設したことを書いていました。高校1年生で演習1を終えた生徒がいたため、高校2年生で演習2を学んだあとに高校3年生で受講するクラスを新たに作ろうという目的のもとで生まれたコースですが、いざ実際に京医を目指すとなると、この国語が案外厄介な科目として浮上してくるわけです。医学部の受験生は皆優秀なため、わずかな点数の良し悪しで合否が決まることが多く、国語が苦手だといって放置していると国語のせいで落ちた(つまり他の科目は十分できていた)などといったことになりかねません。ということで京医や理三を受ける場合は国語についてもしっかりと対策をする必要が出てきます。

 

そこで京大生のチューターに国語(特に現代文)の勉強で使用した参考書について聞いてみました。僕自身は国語を全くのノー勉で受験したので(笑)、参考書の知識自体がなく教えてもらった参考書がどれくらいメジャーなものかはわかりませんでしたが、一つの知見を得ることができました。早速購入して眺めてみようと思っています。今後数年で様々な知見が得られれば良いなと思っています。毎年何人もの生徒が京大を受験しているのでなんとかなるのではないかと楽観視しています(むしろこれまでの卒業生の知識を集めていなかった勿体無さが悔やまれます)。

 

ということで、時間はかかるかもしれませんが国語についての知見も集め始めることにしたという話でした。医学部でなくても京大理系経済などは国数英の三科目だけなので国語の重要度が高かったりしますし。さらにこういった話題は文系の受験生にとっても有益になり得ますね。今から少し楽しみです。稲荷塾は数学専門塾という少し特殊な塾ではありますが、生徒の様々な悩みに答えられるような環境を作っていきたいなと改めて感じた出来事でした。

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