採点していて思うこと

query_builder 2024/01/27
ブログ
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こんにちは。

 

通信講座の採点をしている稲荷興心です。

今週は午前中に色々な予定(歯医者やテニスなど)が立て続けに入っていたので少し忙しない一週間でした。無事に週末を迎えられて一安心です。今日はここまで自習室の利用者が多く、連立方程式の代入法での解き方からカテナリーの曲線の長さを求める積分の話まで様々な質問に答えながら頑張りました。その中で案外高度な内容の方が順序立てて話すことができ、説明しやすいことがわかりました。今はひと段落ついて余裕が出てきたのでブログを書いています。

 

最近日曜日以外は基本的に毎日ブログを書こうとしているので、書けるネタがだんだん少なくなってきました…。世の中のブロガーはどうやってネタを捻出しているのでしょうか。この前あまりに困った挙句、試しに「ブログ ネタ一覧」とgoogle検索したところ、出てきた記事の中のネタ一覧には「そのネタについて書けるだけの情報を持っていたら苦労しない」というものがずらっと並んでいて辟易としました。結局自分の内から出てくる言葉で書くしか方法はないようです。数学や勉強に関連する良い話題が湯水のように溢れてくれば困らないのですが。そんなことはなかなか起きないので、こうして苦しんでいます。仕方がないので最近の話でもしましょう。

 

塾の方のブログでは演習のクラスの直前演習の採点の話が出ていました(詳しくはこちら)。僕自身も受験生が過去問を解いた答案をチェックしたりすることが増えました。やってみるとこれが結構大変です。一人分でも十分大変なのに、大学入試ともなると採点官は数百以上みることになると思うので、大学の教員からすると二次試験後は恐ろしい時期なのかもしれません…。教員にとって大学は学問の場であるので、採点といった業務は自分が学問を行う時間を圧迫する面倒な時間となっているのではないかと想像してしまいます。その中で、字が汚い答案があると非常に面倒さが増します。それだけで採点官から良い印象を持ってもらえなくなると思って良いのではないかと感じています。ということで、生徒には読みやすい答案を書くように伝えています。

 

採点していて読みやすい答案とはどのようなものかについて少し書いておくことにします。もちろん字が綺麗であることは大きな要素ではありますが、それ以外にもいくつかの要素があります。一つ明確に思い当たるのは文章や式の行が直線的になっていることです。行がガタガタの場合、とても読みにくく感じてしまいます。これに関連して、文章や式が書かれた場所が行ったり来たりする計算欄のような答案もよく見かけますが、これは非常に読みにくいといえます。行を綺麗に並べて上から下へと読み進められるように答案は書きましょう。

 

また、よく見かける読みにくい答案としては、単純に言葉が少ないという場合があります。なぜそうしたのか、どういうことがわかったのか、などが式の間でまったくない場合、どういう思考の流れで答案を書いているのか理解できないことがあります。ある程度フォーマットに沿った答案の内容であれば推測できたりしますが、それは採点している側が答案を読み解こうとしている場合に起こる出来事であり、いつでもそうしてもらえると考えているのは少し傲慢です。もっと丁寧に答案を書くべきです。

 

といったところで、採点しているといろいろなことを感じますが、自分の答案の良し悪しがわからない場合は一度採点官になったつもりで客観的に自分の書いた答案を読んでみてください。良い答案は問題文がなくてもある程度どういった問題だったかわかるので、少し前に解いた問題などで試してみてはいかがでしょうか。自分でも問題が思い出せないような場合は解答の書き方と勉強の仕方を考え直すと良いと思います。

 

結局長いブログになってしまいました。答案を書くうえで少しでも参考になればと思います。今日は採点していて思うことについてのブログでした。

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