データの分析と得意不得意について
こんにちは。
通信講座の採点をしている稲荷興心です。
昨夜(今朝?)は全豪オープンを見ていたところ、午前2時ごろまで起きていてしまい少し寝不足な感じがします。熱戦でしたが終わり方は呆気なく、まさに力尽きるという言葉がぴったりな試合でした。メルボルン(オーストラリア)とは時差が2時間あるらしく、現地で試合が終わったのは午前4時まえだったようで、現地にいた観客も大変な試合だったのではないでしょうか。
テニスの試合を見ているとセットが終わるごとにスタッツ(試合におけるデータ)が表示され、どういった部分で差が生じていたのかを考えることができます。セットの途中で感じた事柄が集計されたデータの中に見出されるかどうかをチェックするのは面白く、少しコーチ目線で試合を見てしまいます。例えば、サーブが原因で試合運びがうまくいっていないように感じていた場合は、サーブの入った率やサーブが入ったときのポイント獲得率を見ながらどうしたら展開が変わるのかを考えてみたりしてみるとより試合を楽しめたりします。
話は変わりますが、塾生と話していると数学の得意分野や苦手分野の話になったりすることがあります。しかしながら、生徒の話す得意分野や苦手分野は憶測の域を出ないことが多く、単に好みの話にすぎないことがままあるように感じています。自分で解けた問題や解けなかった問題を集計して勉強しているような生徒はあまり多くはないため、なんとなくできなかった問題が多いように感じる分野を苦手分野と呼んで敬遠しているように感じることがあるということです。また、そういった場合において苦手分野と思っているところに対してあまり真剣に向き合っていないように感じることも多く、苦手意識を放置するなんて勿体無いと思ってしまいます。
受験生になれば、得点を落とし得る分野は対策して点数を取れる分野にしていく必要に駆られますが、この対策を始めるタイミングが遅くなると苦手分野ばかり増えて対策が追いつかなくなり精神的に追い詰められてしまいます。苦手分野を発見できた場合は早い段階でしっかりと取り組んでおくことで、受験までの期間でより長い間演習を行える余地が出てきます。やはり苦手分野は発見したらそのタイミングで対策することが良いと思います。
ただ、広大な高校数学の中で客観的に苦手分野を発見するのは少し大変です。やはりデータを集計する必要があります。データを集計する上で稲荷塾のテキストはちょうど良いと感じています。テキストではページごとに分野が分かれていて大体1ページにつき4問の問題が並んでいますが、これらを全て理解して解けるようになっていれば基本的にはその分野については問題がないと判断でき、しっかりと理解できているのが2問以下であれば非常に危うい状態であるといえるでしょう。これを単元ごとに洗い出してみると少し客観的な得意不得意が浮かび上がってきます。あとは不得意と判断できた分野について全ての問題が解けるようにしておけば対策ができたということになるので、客観的かつ簡単な方法であると言えます(苦手分野の対策は大変かもしれませんが…)。
客観的な指標がないまま勉強を進めてなんとなく苦手分野が存在するように感じている学生が多いように感じたので、もっと自分の状態について詳しく知ろうとしてみては、という内容の話でした。テニスの話から書き始めましたが、なんとか勉強の話に繋がって一安心です(笑)。
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